bitter×bitter
でも……さすがにこんなに長い沈黙は耐えられない。
掴まれてる腕も、だんだん痛くなってきたし……。
なんか……なんか、喋ろう……。
「あのさ…一弥って……あたしのこと好きなの?」
あたしが沈黙を破って話しかけたのに、答えてくれない一弥。
「ちょっと、聞いてる?」
「………ぶっ」
?!
「ぶははははははははっ」
一弥がいきなり、大きな口を開けて笑い出した。
「な…なによ!」
「お前…そんな直球で聞いてくるなよ!
恥ずかしすぎ!」
とか言いながら、爆笑してんじゃん。
腕はいつの間にか放れてた。