10センチメートル☆ロマンス




「……月島、疲れてないか?」



 会議室に向かってる足を止め、佐伯くんが私の目の前に立ち顔を覗き込んできた。




「だ、大丈夫っ」


 近いっ 近過ぎですぅぅう!



 周りの作業してた子達もひそひそ話してる。

 真っ赤になりながら私は仰け反り距離を離すけど。当の佐伯くんは、


「顔……真っ赤だな」


 ニヤリと笑い、身を翻してまた歩き出した。








 ――からかったなっ!(怒)





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