10センチメートル☆ロマンス
〜秋のお祭り盛り沢山 2 〜
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「遅かったじゃな〜い?」
「ふふっ 蒼ちゃんとラブラブしてきたぁ?」
いつの間にか早紀ちゃんとママさんは仲良くなったようで。 二人寄り添い、私をニヤニヤしながら見て来た。
「……そんなんじゃないよ…」
笑顔でなんて言えなくて。目をそらしながら言った私に、パパさんはお茶をくれた。
「お帰り。 冷えてるから美味しいよ」
いつもの柔らかい笑顔で言われたら、少しホッとして、やっと笑顔を返せた。
私の暗い空気に、何かあったのかと早紀ちゃんとママさんは顔を見合わせるけど。私の様子からその事に触れず、関係ない話をし始めた。
正直、有り難かった。
そんな気まずい時間も過ぎ、気付けば、お昼の時間になっていた。
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