10センチメートル☆ロマンス




「佐伯くんて確か、早紀と同じ学校だよね?」

「そうそう。
 小中一緒で高校も一緒!
 もうここまでくると腐れ縁だなっ」


 ニッと笑って、届いたお好み焼きを混ぜ始めた。

 私もこぼさないように自分の分を混ぜることにした。




「確か月島は宮代小だったよな?」

「うん。2人が通ってた学校の隣なんだ」



ジュ―…

 お好み焼きを丁寧に私の分まで焼いてた佐伯くんがいきなり、


「……月島ってさ、中学の時付き合ってた奴とか居たの?」


 鉄板を見ながら聞いてきた。



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