10センチメートル☆ロマンス



「なっ

 む、無理! 誰がみ」

「ほら、行くよ」



 抗議するけど。


 そんな私の抗議なんてあっさり遮って、私の手を引いて歩き着いた、その先は……




「さぁ、座って」



 そこは、さっきまで勉強していた席だった。






「あ、えっ…?」



 私が呆然としていると、


「……何の続きだと思ったの?」


 私の顔を覗き込んでくる、このドS。




「べ、別にっ」


 赤くなってる顔を見せたくなくて顔を背けるけど。



 ……あれ?…




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