わたしだけを見てほしいのに
その人は鍵を取り出し
オートロックを解除した

「・・・こんにちは。」

自動ドアが開く
私はさりげなく一緒に中へ入った

502号室の前で
一瞬ためらってからドアノブを回した

カチャ・・・

ドアが開く

シン・・・としている部屋に
静かに入った

ほんのり、悠斗くんの
香水の香りがした
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