わたしだけを見てほしいのに
「え?私に?」
「うん。開けてみて。」

なんだろう・・・

中には
可愛いクマのぬいぐるみと
ボディークリームが入っていた

「可愛い・・・。」
「クマさんと一緒に寝てあげて。
あとね、ボディークリーム
すっごくいい香りなの。」

私はボディークリームを
手に出してみる
甘くてとってもいい香りがした
のばすと手がすべすべになった

「ホントだ。すっごくいい香り。」
「よかった。
香乃子ちゃんち化粧品屋さんだから
どうかなと思ったんだけど、
すごく癒される香りだから
絶対使って欲しいと思ったの。」
「ありがとうございます。」

嬉しくて
久しぶりに笑えた気がした。

「いい女になれるよ。」
「いい女かあ・・・。」
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