わたしだけを見てほしいのに
「なになに。映奈の友達?」

金髪の男の子も山川さんのとなりで
私を見下ろしてる。

「坂井さん、どうしたのー?」
「あ、町田にプリント届けてくれって
頼まれて。持ってきたの。」

なんだか緊張して
変な声になってしまった。

だって前回学校で会った
山川さんとは全然違う
まるで別人のギャル。
地味なイメ―ジしか無かったのに。

「え!マジで。あがってきなよ。
玄関、開いてるから」
「え、あ・・・うん。」

想像を絶する展開に
躊躇しながらも
私は玄関の扉を開けた。
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