わたしだけを見てほしいのに
「つうか純哉、ジュース買ってきてよ」

山川さんが甘い声を出す。

「あぁ、坂井ちゃん何飲む?」

坂井ちゃん、て。

金髪の男の子、純哉くんも
どうやらかなり馴れ馴れしいみたい。

「じゃ・・・コーラで。」
「オッケー」

純哉くんが
じっと私を見てから
ニコッと笑った。
遊び慣れてる感じの笑顔。
ハッキリした顔立ちで
モデル並のイケメン。

鼻のピアスとヒゲで
大人びてワイルドに見えるけど
制服を着てるから
多分、そう年は変わらないんだろう。

彼が部屋を出て行って
山川さんと2人になった。












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