わたしだけを見てほしいのに
すごく髪が長くて
可愛らしい人だった

わあ、想像と違う
お兄ちゃんてこうゆう人が
好きなんだ

「こんばんはぁ」

ニコッと笑う笑顔に
何故だかドキドキしてしまう

「こいつ妹。香乃子。」
「兄がいつもお世話になってます。」
「胡桃です。」

くるみさんっていうんだ
なんだかピッタリな名前・・・

「あら、あら、
いつも修一がお世話になってます。」

エプロンをはずしたママが
キッチンから出てきた

「きゅうにお邪魔しちゃって
すみません。」
「いいんですよ。座ってね。
香乃子サラダも運んで。」
「あ、はい。」

急いでキッチンに戻る私
胡桃さんは なんだか
とってもいい匂いがした

私ったらもうちょっと
おしゃれしておけばよかったな
後悔・・・
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