わたしだけを見てほしいのに
私の気持ちとは裏腹に
映奈は何のためらいもなく
楽屋のドアを叩く

ガチャ

ドアが開いて
顔を出したのは
ドラムのメンバーだった。

「お疲れ様。純哉居る?」
「ああ、ちょっと待って。」

しばらくして純哉くんが
楽屋から出てきた。

「純哉、超かっこよかったー!」

純哉くんを見るなり
抱きつく映奈。
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