わたしだけを見てほしいのに
「あ、この後メンバーと
メシ行くけど2人もおいでよ。」
「行くー!香乃子行こう。」

めんどくさいのか機転をきかせ
純哉くんは私の顔なんか見ず
スルリと話題を変えた。

「うん、いいよ。」

今度こそ
戸惑いをうまく隠したつもりで
私は返事をした。

「じゃ、駅前のサンディーに居て。
着替えてから行くから。」

私と映奈はライブハウスを出て
駅までの道を歩いた。
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