わたしだけを見てほしいのに
私は、食器棚からお皿を2枚出して
カウンターに並べた

どうしよう
そろそろ悠斗くんの事
ママに話そうかな・・・

「ねえ、ママ、私彼氏ができた。」
「あら。やっぱり?」

当たり前みたいなママの反応に
拍子抜けする

「何よ、その反応。」
「だって、香乃子毎日
出かけてるじゃない。
バイトもしてないのに。」

まあ
うすうす気づかれてるとは
思ってたけど・・・

私はコップと麦茶を持って
テーブルについた

ママがシチューを運んでくる
美味しそうな匂いが広がった

「美味しそう。」
「昨日しっかり煮込んでみたのよ。」
「いただきます。」






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