- π PI Ⅱ -【BL】
女はまたもじっと俺を見据えて、にっこり微笑みを浮かべた。
今……気付いた。
笑い方も…どことなく周に似ている。
ちょっと色っぽくて、まるで挑発されるような危ない笑みに。
でも……
何故居る―――………
偶然?にしちゃ出来すぎている気がする。
運命的なものを感じるより背中が寒くなってきた。
「三好、悪いけど俺もう…」と言いかけたときだった。
「よっ。ヒロ♪偶然~だな♪」
にこにこ笑顔を浮かべながら、周がレジカウンターの方から手を振っていて俺は目を剥いた。
な、何故居る―――!!!