夏野菜たち
仕方なく充電器の上に差したが気持ちが落ち着かない。
時間を潰そうとしてクルクルテレビのチャンネルを替えてみるが全然意識に入ってこない。

氷りがグラスで解ける音がしてその存在を思いだす。
汗だらけのグラスを鷲掴みにして飲み干すと、
待ちきれずに充電器からコードを引き抜いて直接携帯にさす。

しばらくすると電源が入ったので着信とメールを確認する。会社からの着信はまだないようだ。


問合せすると2件のメールが来ていた。 と、足下に何かメモのようなものが落ちているのに気付いた。携帯の中に挟んでいたらしい。

拾い上げて開いて見ると

『とまと。0805626×××× 』

と走り書きされていた。
< 2 / 6 >

この作品をシェア

pagetop