LOVEsoHIGH
「恨まれる? 何かミスでもしたの?」
「ミスはしてないです! 初対面ですし……」
あの露骨に不機嫌そうな顔……
手のひらに書かれた約束……
「そうなのね。何かあったらすぐにチーフに相談するのよ?」
私が頷くと先輩は綺麗に微笑む。
素敵な人だ。
余裕があって、大人で、羨ましい。
「少し休みましょう。寝不足だと化粧のりが悪くなるよ」
もう一度頷くと、エンジン音の煩い貨物室の隣で瞳を閉じた。
何でだろう?
出会ったばかりなのに……