LOVEsoHIGH
……――――目の前で頬杖をついた彼は、自分のジャケットの襟元を私に見せる。
管制官バッジがキラリと光る。
「遼也くん……だっけ?
忘れててごめん……」
「思い出した? 俺、お客様じゃないんだけど……フライトプランに管制官が乗るって書いてあっただろ?」
遼也は最大限に不機嫌な顔をした。
「書いてあったけど、まさか偶然出会った人が私のこと覚えてくれているなんて想像できなかったもん」
ハハハと笑って誤魔化すと、彼は私を睨みつけた。
何も睨みつけなくてもいいじゃん……
「まぁ、いい。こうしてCAと管制官として再会できたからな。
食事してくだろ? 宿舎のメシは不味い」
「していく、うん。確かにあんまり美味しくないよね」