LOVEsoHIGH

エコノミークラスの最後尾窓側。




「葵とフライトなんて、あの日以来だな?」


「そうだね」



遼也は私が乗る便を調べて乗り込んだと言っていたっけ。


私はCAで
遼也はお客様で


あの時から

何を考えているかわからなくて無駄に偉そうで

私は夢中だったのかもしれない。



加速していく飛行機

離陸の瞬間が一番緊張する。



飛び立ち旋回しながら高度をあげ安定した飛行をするのだ。



「今日は風が強いね?」


「そうだな。でも雲の上はそうでもないだろ」


様々な気候を予測して
安心と安全な空の旅が始まる。


恋愛も一緒だ。

離陸から着陸までが運命共同体






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