LOVEsoHIGH


遼也の言う通り
上空の風は強くない。


雲の上まで上がれば
そこは、いつでも晴れている。


下が雨でも
必ず太陽はここにある。


私が夢を抱き続けた大好きな場所だ。






「ワンピースありがとね。よくサイズとかわかったね。ピッタリ」


「あたりまえだろ。俺は葵が考えてるより遥かに葵マニアなんだ」


遼也は何の躊躇いもない。


私は一人で赤面して俯いた。



「怒るポイント間違えてるんだよ。
俺は葵だから自分の全てさらけ出す。

葵もそうしてくれなきゃ困るんだよな」





「ごめん」



謝るのは、やっぱり私の方だった。






< 59 / 65 >

この作品をシェア

pagetop