LOVEsoHIGH
遼也の言う通り
上空の風は強くない。
雲の上まで上がれば
そこは、いつでも晴れている。
下が雨でも
必ず太陽はここにある。
私が夢を抱き続けた大好きな場所だ。
「ワンピースありがとね。よくサイズとかわかったね。ピッタリ」
「あたりまえだろ。俺は葵が考えてるより遥かに葵マニアなんだ」
遼也は何の躊躇いもない。
私は一人で赤面して俯いた。
「怒るポイント間違えてるんだよ。
俺は葵だから自分の全てさらけ出す。
葵もそうしてくれなきゃ困るんだよな」
「ごめん」
謝るのは、やっぱり私の方だった。