【完】想うのはこれから先も君ひとり
こんな感じ初めてでどうしたら良いか分からない


あたしの脈拍はだんだん早くなるばかり


多分、赤いであろう顔を布団で必死に隠す


「杏莉、どうした?」


「なにもない」


“優斗君のせいで胸の高鳴りが止まらない”


なんて恥ずかしくて言えないし…


「俺は勉強するから。テーブル借りるな?」


「うん。良いよ。優斗君もゆっくり休んでよね?」


「分かってる。しばらく勉強したら休むし気にすんな」


あたしの頭を撫でながら優しい笑顔を振り撒く優斗君


あたし優斗君に甘えてばっかりだ…


“誰にも頼らない”って決めたのに


優斗君と居ると調子が狂う


あたし、どうしちゃったんだろ?


優斗君の前だといつものあたしじゃないよ…


なんか温かくなるんだ。
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