【完】想うのはこれから先も君ひとり
-----トントン


「どうぞ」


愛花は寝てるから俺が代わりに返事をする


「おっ、愛花寝たんだな」


入って来たのは飲み物を乗せたお盆を持った丈瑠さん


「疲れてたみたいですぐに寝ちゃいました」


「そっか。それでお前は告白したんだな?」


「なんで分かるんすか?」


告白するなんて言ってなかったのに…


「お前の表情が安心してるからな。どうせ、付き合うことになったんだろ?」


俺は小さく頷いた


「愛花のこと悲しませんなよ。それで約束してくれるか?」


……約束?


「悪いと思った時には叱って良いと思った時には褒めてやってくれ」


「分かってますよ。俺、出来るだけ愛花のこと怒らないようにしてますからね」


愛花の悲しい顔は見たくないから…
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