【完】想うのはこれから先も君ひとり
「入院の準備はしてきたし病院に着くまでは寝てると良いよ」


ママは優しいんだよね


「優雅、寄っ掛かって良い?」


「構わねーよ。着いたら起こすし寝てろ」


あたしは優雅に寄っ掛かって寝ることにした



「…花、愛花?」


優雅の声がして目が覚める


「着いたの?」


「着いたっていうよりベッドの上だけどな?」


ということは、此処まで運んでくれたんだよね?


「点滴してるし、今は安静にしてな。」


「優雅、ごめんね…」


「愛花のせいじゃない。気付いてあげれなくてごめん」


優雅は謝りながら頭を撫でてくれた


その優しさに泣きそうになる


「泣くなって。愛花が落ち着いたら散歩行こうな」


「だって、優雅が優しいんだもん」


今まで、素っ気なかったから…
< 161 / 686 >

この作品をシェア

pagetop