【完】想うのはこれから先も君ひとり
「これが俺だけど?でも、俺が優しいのは愛花だけだな」


そう言ってもらえると嬉しい


「今日は瑠夏さんが付きっきりらしいから安心して休め」


ママ、居てくれるんだ…


「俺は一旦、帰るから。」


優雅、帰るんだ…


「母さんも親父も珍しく帰って来てるらしいから」


なら、仕方ないか。


せっかくの優雅の時間、あたしの為に割いてほしくない


「明日は杏莉ちゃんも来るんだろ?今は瑠夏さんとゆっくりしな」


“じゃあな”とあたしの頭を撫でて帰って行った


「愛花、目が覚めた?」


ママがお茶を持って帰って来た


「ママ、ごめんなさい」


「謝らないの。今はゆっくり休みなさい。丈瑠達には言ってあるし。あたしも今日は此処に居る」


ママはニコッと笑ってあたしを落ち着かせてくれた。
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