【完】想うのはこれから先も君ひとり
……杏莉の身体に負担?


意味分からないんだけど。


話しの内容についていけない


「優斗、お前だから教えるぞ。杏莉が居るのはつい最近までお前が居た場所だ」


……えっ?


「先生、勝手に教えないで下さいよ」


「実はな。優斗も今年から杏莉が居る施設に居たんだ」


「そうなんですか?」


「だから、場所は知ってるし今の時間帯なら愛花の両親も居るだろ。」


今日は午前中で学校が終了


家に帰ってゆっくりしようと思ってたのに…


「じゃあ…優斗、頼んだぞ」


「ちょっ…先生!!待ってよ!!」


鮎川は俺達の意見も聞かずに去っていってしまった


いきなり送って行けって言われてもどうしたら良いんだ?


取り残された俺達はしばらくその場に立ちすくんだままだった
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