【完】想うのはこれから先も君ひとり
「いただきます」


小声で呟き食べ始めた杏莉


適当に味付けしたから美味しいかわからない


杏莉の言葉が出るまで固まってる俺


「美味し~♪」


その言葉を聞きホッとした反面、“頑張って良かった”って思った瞬間だった


黙々と笑顔て食べてくれる杏莉を見て嬉しくなった


「美味しかったぁ♪作ってくれてありがとう」


こんな風にお礼を言われたのは初めてだったから何か照れる


「優斗、お風呂入って来ていいよっ?あたしが洗っておくから。」


「頼んで良いのか?」


杏莉は小さく頷いた


俺は一通りのことを教えてお風呂へ向かった


普段、そんなに長く入らないから身体だけ洗ってすぐに出た


「優斗、早かったね?」


洗濯物を畳んでくれていた杏莉が俺に気づき話し掛けてきた
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