【完】想うのはこれから先も君ひとり
「洗濯物まで畳んでくれてたのか?」


帰ってきてからやろうと思っててそのままにしといたんだ


「せっかくだからしようと思って…」


どこまで優しいんだ?コイツ。


「はい。終わったよ」


最後の1枚を畳み終えた杏莉が教えてくれた。


「ありがとな。お疲れ様」


俺は頭を撫でながらお礼をいう


するとニコッと笑ってくれた杏莉


「優斗には迷惑掛けてばっかりで、あたしにはこのくらいしか出来ないから」


これだけやってくれただけでも充分すぎるほど…


しばらくすると杏莉は欠伸をし始めた


「眠いか?」


素直に頷き俺に抱き付いてきた


「しばらくこのままが良い。1人は嫌」


これは杏莉の本音だと思った


杏莉の過去は知らないけど人の温もりを感じたがってる気がしたんだ
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