【完】想うのはこれから先も君ひとり
「怖くなったの…」


杏莉は寂しそうな顔をした


「大丈夫。だから、安心して寝ろ」


俺は携帯をポケットに入れ杏莉を連れてベッドに戻る


そして、携帯をライトの近くに置き杏莉を抱きしめた


「ごめん…ね?1人になるのが怖くて」


杏莉は俺の胸に顔を埋めた

しばらくすると寝たようでリズム良く寝息が聞こえてきた


~♪~♪~♪~


着信・辻岡未優(ツジオカミユウ)


姉貴からの着信だ


両親じゃなく姉貴とは良く連絡を取り合ってるんだ


「もしもし?」


『あっ、起きてた?』


いつものようにテンション高いな…


「俺は起きてるけど彼女が寝てるから早く終わらせてな。」


『あんた、彼女出来たの?』


あっ、墓穴掘った…


「まぁな。…で、要件は?」


姉貴の話を遮って続けた
< 200 / 686 >

この作品をシェア

pagetop