【完】想うのはこれから先も君ひとり
「優斗ってね、誰かを好きになろうなんてしなかったんだ。だから、不器用でね」


確かに最初は不器用だったな


「だけど、杏莉ちゃんと居るのを見ると楽しそうで安心したわ。」


そう言ってくれると嬉しい


「あんな弟だけどよろしくね?」


「はい。こちらこそよろしくお願いします。」


「また、会ってくれるかしら?」


「はい。あたしで良かったらまたお話聞いてください」


未優さんは“良いわよ”と笑顔で言ってくれた。


「杏莉ちゃんは妹みたいな感じだからね」


あたしを“妹みたい”って言ってくれて嬉しい。


未優さんとは愛花と一緒で好みが似てて選ぶ物が同じ


だから、お揃いのものをたくさん買ってくれた


アパレル関係で働いているらしい未優さんはセンス抜群であたしが普段着ないような服も選んでくれた
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