【完】想うのはこれから先も君ひとり
愛花はあたしの荷物を持ち部屋に上がる


「愛花、何か飲む?」


「杏莉がくれるものなら何でも嬉しいよ」


そういってくれると嬉しい


あたしは冷蔵庫からオレンジジュースを取り出してコップに注ぎお盆に置く


「愛花、これ運んでくれる?」


「良いよ」


お盆の上にちょっとしたお菓子も乗せた


「頼んでごめんね。ありがとう」


「ううん。こちらこそ何から何まで準備してくれてありがとうね」


「今日、バイトは?」


「今日はね、珍しく休みなの。優雅はバイトだけど。」


愛花が休みなんて珍しい


「ごめんね。せっかくの休みでゆっくりしたいはずなのに…」


愛花は“久しぶりにゆっくりお話したかったから”と言って微笑んでくれた。


「たまにはあの2人抜きでお話しよ」


いつも優斗達が居るからなかなかお話出来ないもんね
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