【完】想うのはこれから先も君ひとり
「あたしも18歳と20歳の時に子供を産みました。下の子は杏莉と同い年です」


「じゃあ、僕と同い年」

「そうなりますね。上の子を産んだ時はまだ高校生。下の子を産んだ時も大学生」


周りはまだ子供なんて居なかった


「勉強にバイトに家事に子育てに…。苛々して体調崩して入院することもありました」


あたしは過去の出来事を思い出しながら話していく


「でも、子供達を捨てようだなんて思ったことありません。大切な家族なんですから…」


「逃げ出したいなんて思わなかったんですか?」


「ありますよ。何度も…だけど、両親や旦那に助けられ支えられてここまでこれたんです」


丈瑠の支えがなかったらここにあたしは居ない


「本当はあの時はまだ子供だったんです。」


大志さんはゆっくり話し出した
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