【完】想うのはこれから先も君ひとり
「遊びたいから離婚して杏莉のことは妻に任せっきりで。再婚したのも知ってました。だけど、悔やんでも悔やみきれなかった」


大志さんの目からは涙が流れていた


「事故に遭ったって聞いて真っ先に気になったのが杏莉です。まだ小さかったから」


そういえば、杏莉は事故に遭ってからあんな身体になったって泣いてたっけ?


「旦那の方は亡くなったって聞き元妻は気が狂ったように変わったと聞きました。」


杏莉が前にいた施設の入り口で泣いてたから助けたって聞いたな。


「それから、後悔しました。ちゃんと杏莉のこと育てて良かったって」


大志さんは泣いていた


「杏莉は貴方に会うか分かりません。それに信頼出来る人だって出来てます。だから、離してあげられない」


「それは分かってます。でも、謝りたいんです。家族としてもう一度やり直したい」
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