【完】想うのはこれから先も君ひとり
「ごめんなさいね。話が長くなっちゃって…」


「良いんです。元はと言えば僕が此処を訪れたんですから…」


杏莉の居場所が分かってホッとしているようだった


「また、ご連絡しますね。もうすぐ夏休みなので近いうちには会えると思いますが…」


「分かりました。連絡待ってますので此方に電話して下さい」


小さなメモをあたしに渡して大志さんはお辞儀をして出て行った


今まで探し回ってたからなのか疲れきった様子だった


だけど、安心したみたいで最後は笑顔だった


後はこのことを話さなきゃいけない。


まずは優斗達に話さなきゃね…


この2人に話して杏莉の支えになってくれれば良いけど…


「ママ~!!」


そういえば、紗弥のこと忘れてた


話してる時に起きてくれなくて助かった


あたしは杏莉のことを考えながら仕事に集中した
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