【完】想うのはこれから先も君ひとり
「杏莉、大丈夫か?」
優斗君は心配して気にかけてくれた
「ほら、手ぇ出せ」
優しく手を差し延べてくれた
あたしはその優しさに甘えた
「手、小さいんだな…」
「小さいと不便なんだよ」
持ちたいものも持ちたいだけ持てないんだ
「女の子は小さい方が可愛いよ」
サラッと言う優斗君
聞いてるこっちが恥ずかしい
「杏莉の部屋は此処か?」
階段を上がってからも手は握られたまま
誰も居ないから良いけど恥ずかしい
あたしは瑠夏さんから預かった鍵でドアを開ける
「俺が居た部屋は使われてないんだな。此処は左側の部屋が男専用で右側が女専用なんだよ」
……知らなかった
「散らかってるけど上がって良いよ」
せっかくだから飲み物でも煎れよう
優斗君は心配して気にかけてくれた
「ほら、手ぇ出せ」
優しく手を差し延べてくれた
あたしはその優しさに甘えた
「手、小さいんだな…」
「小さいと不便なんだよ」
持ちたいものも持ちたいだけ持てないんだ
「女の子は小さい方が可愛いよ」
サラッと言う優斗君
聞いてるこっちが恥ずかしい
「杏莉の部屋は此処か?」
階段を上がってからも手は握られたまま
誰も居ないから良いけど恥ずかしい
あたしは瑠夏さんから預かった鍵でドアを開ける
「俺が居た部屋は使われてないんだな。此処は左側の部屋が男専用で右側が女専用なんだよ」
……知らなかった
「散らかってるけど上がって良いよ」
せっかくだから飲み物でも煎れよう