【完】想うのはこれから先も君ひとり
――――――
―――


「…ん?ゆう…と?」


気づいたら優斗の家だった


あたし、生きてる…


「あっ、杏莉、起きた?」


あたしは優斗に気付きゆっくり手を握った


「優斗、ごめんね…?」


あたしの口から出た言葉


ずっと謝りたかったの


あたしがあの時、勝手に帰ってしまったから…


「俺こそごめんな?あの時、一緒に居ればこんなことにはならなかったのに…」


優斗が謝らなくて良いのに…


「良いの。だけど、あたし気付いたの…優斗が居ないとダメだよ」


優斗が居ないと自分じゃないって分かったんだ。


「俺も杏莉が居ないとダメだ。お願いだから離れんなよ…」


優斗がそんな風に思ってくれてると思ってなくて嬉しくなった


「うん。もう少し寝るね」


優斗が居ることに安心してか身体のダルさを感じ再び眠りに就いた
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