【完】想うのはこれから先も君ひとり
俺はさっさとシャワーを浴び杏莉のところへ戻る


「早かったね?」


雑誌を読みながら聞いてくる


「ただ浴びただけだしな。その雑誌ばっか読んでんな?」


「あっ、うん。雑貨とか洋服とか見てると絵を思い付いたりするから」


だから、何回も読み返してんだな


「いつもごめんね?ありがとう」


「急にどうした?」


杏莉がお礼言ってくるなんて…


「いつも優斗に迷惑かけてばっかりだからさ。」


「良いんだよ。杏莉は頑張りすぎだから…」


だから、俺が役に立ちたい


杏莉の心の傷を癒やしたい


「優斗、ギューってして?」


これが杏莉なりの甘え方


「じゃあ、俺の部屋にいこうな」


ある程度の片付けは終わったし明日も学校で後は寝るだけ


部屋のドアを開けると杏莉は後ろから抱き付いて来た
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