【完】想うのはこれから先も君ひとり
歯磨きを終えリビングへ戻ってみると…


「杏莉、此処座りな?」


「何するの?」


「髪の毛で遊ばせて」


こういうことだったのか


優斗はあたしの髪の毛を器用に巻いてくれた


そして、サイドの髪の毛だけを残してヘアゴムを使ってポニーテールにする


最後に黒のシュシュでヘアゴムを隠していた


「はい、出来た。」


手鏡をあたしの方に向けてくれ自分の姿を確認する


「自分じゃないみたい」


いつもストレートで結ばないから巻き髪にポニーテールってなんか変な感じ


「うん。上手く出来たな。どうでしょうか?お嬢様」


お嬢様なんて恥ずかしい


「嬉しい!!ありがとー!!」


「喜んでくれて良かった。あっ、これお土産。」


……えっ?


優斗がくれた小さい紙袋を開けてみる
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