【完】想うのはこれから先も君ひとり
優斗もソファーに座りあたしを抱き寄せてくれた


凄く温かくて安心出来る


あたしが求めてた温もりなんだ


「よいしょ」


気付いたら優斗に抱き上げられていた


お姫様抱っこってヤツ。


「今日は“降ろして”って言わないんだ?」


優斗は意地悪な笑みを浮かべる


あたしは小さく頷いた


今日は“降ろして”って言う気力がない


「今日は一段と素直だな?」


本当は素直になりたいんだよ?


だけどね……。


甘え方が分からなくて強がっちゃうの。


いつも1人だったから。


考え事をしてるといつの間にかベッドに寝かされていて…


優斗が覆い被さっていた


「そんなにじっくり見ないで?」


「だって、杏莉が可愛いんだから仕方ねーじゃん?」


恥ずかしくて優斗の視線から顔を背けてしまった
< 404 / 686 >

この作品をシェア

pagetop