【完】想うのはこれから先も君ひとり
秋休みに入り今日から杏莉と旅行だ。


「杏莉、良いなぁ。羨ましいよ」


愛花はここ数日、同じことを繰り返して言っていた


見送りに来てくれた今だって言っている


「2人とも気をつけるのよ?」


瑠夏さんは心配している


「優斗が居るから大丈夫です。」


杏莉は笑顔で答えていた


杏莉に必要とされていることに嬉しいと思う


「杏莉、優斗。気をつけてね?」


「あぁ、優雅と喧嘩すんなよ?」


「分かってるって。杏莉、帰って来たらいろいろ聞かせてね?」


杏莉は笑顔で小さく頷いた


「ほらほら、電車来たよ」


瑠夏さんと愛花に見送られ電車に乗り込む


平日の通勤時間後ということもあり空いていた


杏莉と端っこの方に座った


真ん中だと杏莉がバランス取れないだろうから。
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