【完】想うのはこれから先も君ひとり
カメラの魅力にハマったらしく撮り続けていた


「杏莉、今日は早めにホテルに行くぞ」


「うん、分かった」


1時間半も電車に揺られて疲れただろう


しかも、もうすぐお昼だ


「杏莉、お昼どうする?」


「この近くにファミレスがあるみたいだよ」


杏莉は立ち止まり地図を見ながら教えてくれた


俺達はファミレスへと向かった


近くっていっても結構歩いたな


1人だったら諦めてたけど杏莉とだからあっという間だった


些細なことでも杏莉となら楽しいと思える


「いらっしゃいませ。2名様ですか?」


店員に聞かれ俺は小さく頷いた


「空いてるお好きな席へどうぞ」


そう言われ杏莉のことを考えて入口に1番近い席を選んだ


「ねぇ、優斗。今日はあたしが支払うね?」


メニュー表を見ながら呟く杏莉
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