【完】想うのはこれから先も君ひとり
「俺が払うのに…」


「いつもお世話になりっぱなしだから。」


「良いのか?」


杏莉は小さく頷いた


今日は杏莉の言葉に甘えよう


といっても、同じものを食べた


「ご馳走さま。」


お店を出て杏莉の頭を撫でながらお礼をいう


「ううん。多分、ここに居る間、お世話になるからこのくらいはあたしがしなきゃね」


「さっ、早めに行こうか。疲れただろ?」


杏莉の表情がキツそうだから。


「うん。そうする」


今日はやけに素直だな。


俺達は姉貴が予約してくれているホテルへ向かう


そのホテルは高台にあって景色が良い


疲れてる杏莉を見かねてタクシーを使いホテルの入口まで送ってもらった


「せっかくだから楽しんでな」


支払いを済ませタクシーの運転手さんに見送られホテルの受付へ行く
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