【完】想うのはこれから先も君ひとり
「すいません。予約をしている辻岡ですが…」


「辻岡様ですね。お待ちしておりました。」


受付にいた女性は席を立ち俺達に近寄って来た


「お部屋にご案内しますね。お荷物をお持ちします」


女性と背の高い男性が俺達の荷物を持ってくれた


エレベーターに乗り最上階のボタンを押していた


「こちらがお部屋になります」


それはエレベーターを降り左側の1番端っこの部屋


「お食事はお運びしますので言って下さいね。この部屋にある物はご自由に使って構いませんので。ではごゆっくり」


それだけ告げると女性はお辞儀をして 部屋を出て行った


「うわぁ…。景色綺麗だぁ」


杏莉の表情が明るくなった


連れてきて正解だったな


「にしても、この部屋一泊の料金高いよ。絶対…」


確かに、相当な金額だろうな。この部屋…
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