【完】想うのはこれから先も君ひとり
姉貴にもお土産を買って杏莉を探しに行く


「優斗!!助けて…」


杏莉の叫び声がして探してみる


「嫌!!離して。」


「嫌だね。」


言い争って居るのは杏莉と立木の姿


「離せって言ってんだよ」


杏莉がキレてる…


でも、それは不安な証拠


俺を見つけた杏莉は一生懸命走って俺の後ろに隠れた


「なんでお前が居るんだよ。」


立木は俺が居ることに驚いていた


「何でって。俺、杏莉の彼氏だし一緒に居て当然だろ?」


「杏莉、なんでコイツのこと好きになったの?」


杏莉は何も話そうとしない


その代わり、身体が小刻みに震えていた


「なぁ、杏莉。俺と一緒に帰ろ?母さんもお前のこと待ってるんだ。」


「嫌だ!!翼となんか帰らない。顔も見たくない」


杏莉にしては相当ショックだったんだな。
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