【完】想うのはこれから先も君ひとり
「とりあえず、一旦部屋に戻ろう」


こんなに荷物抱えてたら疲れるだけだ。


ホテルに近いところを観光していた俺達は一度ホテルに戻る


そして、不安そうに見る杏莉の手を握った


そして、やってきたのはショッピングモール


数日前に来たこの場所に杏莉がずっと見ていたものがあった


「杏莉、これ好きだろ?」


俺が指差したのはテディベア


「うん。好き」


愛花と同じものが好きだったのを覚えていた


「見ていいの?」


俺は小さく頷いた


「今度こそ誰も来ない。だから、見ておいで?」


「うん」


杏莉はニコニコしながらテディベアのグッズを見ている


杏莉が見ていない隙を見計らって店員のところへ行く


「すいません。あれを配達してもらいたいんですが…。」


俺はある物を指差した
< 449 / 686 >

この作品をシェア

pagetop