【完】想うのはこれから先も君ひとり
「心配すんなって。杏莉が悪いわけじゃねーし。気付いてやれなかった俺らも悪いしな」


この人は本当に優しすぎる


文句一つ言わずにあたしの身体を心配してくれるんだ


「とりあえず帰ろう。歩けるか?」


あたしは小さく頷き優斗の手を握る


風邪を引いたわけじゃないけどたまに具合悪くなる時がある


体温調節が出来なくなるんだ


優斗に支えられながら家路に着く


そして、制服からジャージに着替え優斗のベッドに潜る


あたしが使ってる部屋にもベッドはあるんだけど優斗のベッドの方が良い


優斗の匂いって落ち着けて安心して寝ることが出来るの


「具合が悪いなんて言ったの久しぶりだよな?」


濡れたタオルをあたしの額に乗せながら優斗がいう


確かにそうかも…。


最近、体調は落ち着いてた
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