【完】想うのはこれから先も君ひとり
家に着きソファーに腰掛ける

「杏莉、多分な…早いうちに会うことになるから」


「うん。分かった」


元気ないな…。


「そんな不安な顔しなくて良いから」


「だって、怖いんだもん。どんな顔して会えば良い?」


不安になっている杏莉が安心出来るように抱き寄せる


「杏莉は杏莉らしくいれば良いよ。親父さんに会ったら何処か連れてってやる」


「本当?」


俺は小さく頷いた


「不安なのは分かる。でも今、乗り越えなきゃ乗り越えられねーよ?」


俺だって両親に会わなきゃいけないのにこんな俺が言っていいのだろうか?


でも、杏莉ならきっと大丈夫


そう信じてる。


俺が好きになった女の子だから。


「優斗に言われたら安心出来るんだよね。」


“優斗の力って凄いね”と言って微笑んでいた
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