【完】想うのはこれから先も君ひとり
杏莉の病気も精神的なものに対しても献身的な支えが必要だと思う


それが俺の役目


「優斗?ギューッてして?」


「嫌だ」


抱き寄せていた杏莉から離れてみる


「優斗の意地悪」


ちょっとやりすぎたかな?


「ウソだよ。おいで?」


そういうと嬉しそうにニコッと笑って抱きついてきた


杏莉を支えてるつもりが支えられてるのは俺の方かもしれない


「杏莉、これから先、何があっても俺から離れんなよ?」


「うん。分かった。離れない」


杏莉の顔は見えないけど声のトーンは真剣だった


「優斗だってあたしから離れないでよね?」


それだけ告げると杏莉は何処かに行ってしまった


それからはご飯を食べお風呂に入った杏莉を見届けながらやるべきことをこなしていった


そして、杏莉の寝顔を見ながら眠った
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