【完】想うのはこれから先も君ひとり
「ちゃんと会って話が出来たら何処か連れてってやるよ。」


「じゃあ、夕依のところに行きたい」


即答だったな…。


「それなら、ちゃんと会って話をする。約束な?」


「うん」


ハッキリと返事をしてくれた杏莉


そこに迷いはなかった


「あたしが会ったら次は優斗の番ね?」


「えっ?」


「優斗だって会わなきゃいけないんでしょ?」


「会わなきゃいけないけど今は杏莉が優先だ」


只でさえ、いろいろ抱えてる杏莉に俺のことまでとなると申し訳ない


今は自分のことだけ考えて欲しい


「今は自分のことだけ考えろ」


「そうだね…。キスして?お願い」


俺は杏莉の唇を優しく塞ぎキスをした


杏莉は不安だからせがんだんだ


俺は杏莉の意識が遠のくまで何度もキスを続けた
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