【完】想うのはこれから先も君ひとり
あたしを安心させてくれる優しいキス


「ちょっと~。まだ早いってばぁ…」


多分、あたしの顔真っ赤だよね


「ごめん。ねだる杏莉が可愛すぎた。それに緊張を解いてあげたかった」


優斗はちゃんと分かってるんだ


あたしが緊張してること。


「終わったらいっぱい甘えさせてやるから」


あたしの緊張を解すように背中をさすってくれる


「ねぇ、優斗。“別れろ”なんて言われないよね」


「多分、言われないと思うけど言われたらちゃんと説得するよ」


優斗の顔は真剣だった


「あたし、離れたくないよ…。ずっと一緒に居たい」


「俺だって離れたくねーよ。杏莉だけだ。」


あたしって想われてるんだなぁ。


なんだか嬉しくなって勇気を振り絞って自分からキスをした


自分からってほとんどないのに。
< 494 / 686 >

この作品をシェア

pagetop