【完】想うのはこれから先も君ひとり
「手放すくらいなら愛情注いでなくても良かったから傍に居て欲しかった。1人が嫌なんだよぉ」


あたしはもう抱きつくしかなかった


親の温もりを感じてたかった


「ごめんな。もう少し早くくれば良かった」


頭を撫でながら謝ってくれる


「本当にお父さんなんだよね?」


「なかなか信じてくれないだろうけど、俺は杏莉の父親だ」


「じゃあ、約束してくれる?」


「約束?」


「もう離れないで…あたしを1人にしないで。」


反省しているお父さんのことをもっと知りたくなった


「やっと見つけたんだ。離れないよ…。本当にごめんな」


「もういいよ。お父さんのこともっと教えてね」


「あぁ。俺も杏莉のことを知らなきゃな」


お互いをゆっくり知っていこう


それが前に進む第1歩だから…
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