【完】想うのはこれから先も君ひとり
「お父さん、別れろって言わないの?」


「別れろって言って欲しい?」


「そうじゃないけど…」


てっきり言われるものだと思って怖かったんだ


「別れろなんて言わない。だって、優斗君は杏莉が1番信頼してる人だろ?」


あたしは小さく頷いた


「優斗が居たからこうやってお父さんとお話が出来たの。前に進めたんだよ」


優斗にはいつも助けられてばっかり…


「それじゃ、あの姉弟には感謝しなきゃいけないな」


お父さんだって未優さんのおかげで此処まで来れたんだよね


「杏莉、優斗君を呼んできてくれるかい?少し話したいから」


「うん。呼んでくるね。お父さん、ありがとう」


「お礼を言うのはこっちの方さ。会ってくれてありがとうな」


初めてみたお父さんの笑顔。


それを見て嬉しくなりながら優斗を呼びに行った
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